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東本願寺

東本願寺

東本願寺見どころまとめ

東本願寺見どころ1:御影堂門

東本願寺:御影堂門

大門と通称され、東本願寺御影堂の正面に位置し、高さ約28メートル、重層式で堂々たる構えをみせる。

上階には真宗の根本経典『仏説無量寿組が説かれた場面を表わす、釈迦如来·阿難尊者·弥勒菩薩の三尊像を安置する。

太い柱に目を奪われるが、その根元を支える礎石の下には、さらに根石が埋まる。

明治44年(1911)の竣工で、烏丸通側上層に 東本願寺の正式名称「真宗本廟 扁額がかかる。

 

東本願寺見どころ2:阿弥陀堂門

 

明治時代(明治44年)
唐破風(からはふ)を持つことに特徴を見せる四脚門で、御影堂門(ごえいどうもん)·菊の門と併せて三大門と称される門の一つ。

東本願寺創建時にはなかった門であるが、堂舎を現在の規模に拡張して再建した18世紀中葉から「唐門」の名称で造られた。

下数珠屋町通に面して建てられる伝統があり、現在の阿弥陀堂門は鎯影堂門と同じく明治44年(1911)の竣工。

阿弥陀堂の規模は再建のたびに変更されたこともあり、門が阿弥陀堂正面に位置することはなかった。

 

東本願寺見どころ3:御影堂

東本願寺:御影堂

明治時代(明治28年)

真宗の祖師、親鸞聖人の御真影にしんねい)を安置する、伽藍の中心をなす建物。

親鸞聖人の教えを思慕するために墓所に建てられた廟堂に淵源をもつ。

間口76メートル、奥行き58メートル、高さ38メートルの規模をもち、建築面積において世界最大の木造建築である。

二層に見えるが下部の屋根は裳階備こし)であり、実は二層式建築ではない。

尾張出身の伊藤平左衛門を棟梁に明治28年(1895)に竣工したが、伊藤が手掛けた建築は、大きくても軽く見える美しい屋根線に定評がある。

 

東本願寺見どころ4:御影堂御厨子

明治時代

親鸞聖人の御真影を収める厨子は重厚で、美麗が尽くされている。

本体は檜材によって調進されており、表面は黒漆を丁寧に重ね塗りし、金属装飾具についても細工は精細で表面の金鍍金も分厚い。

幕末までの焼失の際に焼け残ったものもかなり再利用されている。

当然とはいいながら、他の工芸品に比べ、格別に上質な仕上げがなされている。

また、厨子の裏面および両脇には、明治京都画壇で活躍した幸野楳嶺(こうのばいれい、1844~95)による紅白蓮華図が描かれる。

幸野は、御影堂内陣余間の壁面に八功徳池(はっくどくち)図と称される蓮華図を描いてもいる。

東本願寺見どころ5:阿弥陀堂

東本願寺:阿弥陀堂

明治時代(明治28年)

蓹影堂の南側に東面して建つ本堂であり、正面に本尊阿弥陀如来を安置する。

蓹影堂が和様建築であるのに対し、禅宗様の仏堂建築となっている。

御影堂とあわせて両堂と称し、東本願寺(真宗本廟)の中核を形成する。

御影堂と同じく明治28年(1895)の竣工。

阿弥陀如来立像のほか、親鸞聖人の師である法然上人絵像、浄土教を伝えたインド·中国·日本の六祖絵像、聖徳太子絵像などを安置している。

 

東本願寺見どころ6:童楼

明治時代(明治27年)

明治27年(1894)の竣工で、梵鐘を吊り下げる梁材が 字型に架けられる特徴を持つ。

これは江戸時代までにはなかった工法で、棟梁伊藤平左衛門による独創である。

なお、基壇の亀甲石積みにも伊藤の格別な意匠が施されたらしく、詳細な図面が残されている。

梵鐘には慶長9年(1604)の銘があり、4度におよぶ東本願寺焼失の難を逃れた、江戸時代初期の創建時の貴重な遺品である。

火災の際にはいち早く降ろして地中に埋めたと推察される。

 

東本願寺見どころ7:菊の門

明治時代(明治44年)

阿弥陀堂門の再建と並行して明治44年(1911)に竣工。

四脚の唐門であり、現在は剥落しているが、当初は柱·門扉などを黒漆塗りとし、組物には極彩色を施し、門扉に金色の大輪菊紋を浮き彫りとした豪華な門であった。

明治の東本願寺再建時、新たに勅使門として造られ、かつては親鸞聖人·蓮如上人に下賜された大師号の宣旨を奉迎する時のみ開扉した。

京都府技師であった亀岡末吉の設計になり、亀岡式と称される独特の桃山様式である。

 

東本願寺見どころ8:玄関門

明治時代(明治44年)

法要や行事に来賓を迎える正式な入口として現在も使用される。

切妻造の薬医門(やくいもん)で大玄関に通じている。

棟梁は市田辰蔵であり、市田は諸殿の一つである白書院の棟梁も勤めた。

烏丸通に面して南から阿弥陀堂門·御影堂門·菊の門を三大門と称しているが、菊の門の北側に位置するこの玄関門を含めて四つの門が外向きに開かれている。

そのほか、宗務所門あるいは内事門など、参詣者や来客用でない内部者のための諸門もある