観光スポット

天台宗 京都大原三千院

三千院

天台宗 京都大原三千院 情報

住所:京都市左京区大原来迎院町540

TEL :075-744-2531

拝観時間:9:00~17:00 (11月 8:30~17:00、12月~2月 9:00~16:30)

拝観料

一般 700円

中学生・高校生 400円

小学生 150円

 

  • 京阪電車出町柳駅から京都バス17系統約30分:大原バス停より徒歩10分
  • JR京都駅から京都バス17系統約60分:大原バス停より徒歩10分

三千院見どころまとめ

三千院見どころ1:御殿門

長々とつづく高い石垣の間に存する。

本柱と控柱との上に切妻屋根をのせた薬医門(やくいもん) で、 法親王の政所(まんどころ)である御殿の門らしい重厚味のある門。

平成15年(2003)の秋に修復完成した。

三千院見どころ2:往生極楽院

重要文化財

平安時代

この堂は高松中納言実衡(さねひら)の後室、真如房尼(しんにょぼうに)の建立になる堂と考えられる。

桁行四間、梁間三間、単層の入母屋造(いりもやづくり)で、正面に一間の向拝をもった柿葺(こけらぶき)、妻入の仏堂で、阿弥陀三尊像を安置。

天井は山形に板を貼った舟底(ふなぞこ)天井で、全面に仏菩薩·天人や楽器が細かく描かれている。

 

 

三千院見どころ3:辰殿

大正時代(大正15年)

往生極楽院の北にある宮殿風の建築で、大正15年(昭和元年、1926)、御慨法講を行なうためにつくられた。

御所の紫定殿を模したつくりで、側通りは正面五間、背面八間、両側面五間、正面向拝付。

前面は三室が並び、中央は板敷で畳を回り敷きにした本殿には、伝教大師作の秘仏、薬師瑠璃光如来が安置されている。

また東北に玉座の間がある。

三千院見どころ4:客殿

西側の勅使玄関から続く書院で、大正元年(1912)に修補された。

各室の襖には、今尾景年(いまおけいねん) ·鈴木松年(すずきしょうねん)·竹内栖鳳 (たけうちせいほう)·菊池芳文(きくちほうぶん)·望月玉泉 (もちづきぎょくせん)など当時の京都画壇を代表する画家の絵が描かれた。

また東·南側にひろがる庭園は「楽碧園(しゅうへきえん)」という。

 

三千院見どころ4:阿弥陀石仏(売炭翁石仏)

鎌倉時代

225.0cm

金色不動堂の北、律川にかかる橋をわたった所は昔、炭を焼き始めた老翁が住んでいた「売炭翁 (ばいたんおきな) 旧跡」と伝えられる。

この旧跡と伝える所に鎌倉時代の大きな阿弥陀石仏が安置されている。

結凱鉄坐(けっかふざ)する定印阿弥陀如来で、鎌倉時代中期を下らない作と認められている。

三千院見どころ5:音無の滝

呂川(りょせん)と律川(りつせん)の上流にある滝。

この滝の名は声明に和して滝の音もかき消えたということから来た声明音律にちなむ名である。

呂川・律川

三千院を挟んで南に流れる川を呂川、北に流れる川を律川といい、声明音律の「呂律」にちなんで名付けられたという。

三千院見どころ6:御臓法講

後白河法皇が宮中の仏事として保元2年(1157)に仁寿殿(じじゆでん)で始めたのが宮中御慨法講で、この法要は、法華経(ほけきょう)を読語(どくじゅ)し六根(ろっこん) を儀悔し、罪障を消滅して九品往生(くぼんおうじょう) を祈る行法で、法華儀法(朝題目(あさだいもく>)と例時作法(夕念仏(ゆうねんぶっ))を棒読みせず、声明譜をつけて唱え、雅楽の演奏がそなわる。

江戸時代末期まで宮中で行なわれていたため、宮中御慨法講と呼ばれていたが、現在は宮中外で行なわれるので、御慨法講と呼ばれ、毎年5月30日に三千院辰殿で行なわれる。

三千院見どころ7:星供(星祭)

星供(ほしく)は星祭(ほしまつり)とも言い、冬至·正月·節分などに営まれた。

陰陽道(おんみょうどう)の影響を受けた「宿曜経(すくようきょう)」などの説に基づき、北斗七星·九曜·十二宮·二十八宿を供養して、福寿増長·不祥消除·延命などを祈願する法会。現在は毎年2月28日に金色不動堂で行なわれる。

 

三千院見どころ8:阿弥陀三尊像(阿弥陀如来像/観音菩薩坐像/勢至菩薩坐像/)

国宝

平安時代 木造

像高
阿弥陀194.5cm、
観音132.2cm、
勢至132.7cm

往生極楽院の本堂に安置される阿弥陀三尊。

この三尊像は信者の臨終に際して、阿弥陀如来やその春属(けんぞく)が極楽浄土から迎えに来られる様子を表現した来迎相で、両脇の観音·勢至はやや前かがみにひざまずいて坐り「倭(やまと)坐り」と称されている。

勢至菩薩の像内墨書から久安4年(1148)の造立であることが知られる。