浄瑠璃寺 情報
住所:木津川市加茂町西小札場40
TEL :0774-76-2390
拝観時間:9:00~17:00 (12月~2月は10:00~16:00)
拝観料:400円
- JR「加茂駅」より徒歩約1時間9分。または、コミュニティバス当尾線「浄瑠璃寺前」下車すぐ
- JR・近鉄奈良駅からは急行バス 「浄瑠璃寺」下車すぐ
浄瑠璃寺見どころまとめ
浄瑠璃寺見どころ1:浄瑠璃寺山門
境内の北側に建つ山門。その質素なたたずまいが好ましい。
かつて宝池(ほうち)を挟んだ反対側の斜面の南に南大門があったが、いつの頃か焼失し、再建されることはなかった。
山門の両脇に小さな石仏が置かれ、参拝者を出迎えてくれる。
浄瑠璃寺見どころ2:春の参道
浄瑠璃寺の春は、少し遅れてやってくる。
参道には、アシビ(アセビ)、ハクモクレン、サクラ、モモなどが一斉に咲きほこる。
花の寺らしい参道のたたずまいだ。
浄瑠璃寺見どころ3:九休阿弥陀堂
国宝
平安時代
桁行11間·梁行4間
境内西側に建つ九体阿弥陀堂(本堂)は、嘉承2年(1107)の建築で、平安時代後期に流行した九体の阿弥陀仏を安置する現存唯一の建造物である。
もとは柏皮葺(ひわだぶき)の質素な建物だった。
西方浄土の阿弥陀如来を礼拝するよう、東向きに建てられている。
浄瑠璃寺見どころ4:三重塔
国宝
桁·梁行3間
平安時代
治承2年(1178)、京の一条大宮より移築されたこの塔は、西の本堂と向き合う小高い土地に建つ。
塔初層の内部には全面に壁画が描かれ、薬師如来像が安置されている。
新緑の季節には、朱塗りの塔が池面に映えて、すがすがしいたたずまいを見せる。
浄瑠璃寺見どころ4:阿弥陀如来坐像中尊
国宝
平安時代
像高224.2cm
本堂の中央に坐す丈六像(じょうろくぞう)は、東の三重塔の薬師如来像と対面するよう配置されている。
光背(写真左)は江戸時代初期のものだが、上部左右にある四堀の飛天像は造立当時のもの。天衣(てんね)のひるがえる様子が美しい。
平安時代の九体阿弥陀如来像がそろって残っているのは、浄瑠璃寺と大分県の白杵磨崖仏(うすきまがいぶつ)しかない。
浄瑠璃寺見どころ5:吉祥天立像
重要文化財
鎌倉時代
木造 像高90.0cm
秘仏·吉祥天立像は、建暦2年(1212)の造立。
インドのヴィシュヌ神の妃、ラクシュミーがモデルで、功徳天(くどくてん)とも呼ばれている。
ふくよかな体つきは除災福徳の天女をよく表現している。
厨子に納められていたため、彩色·裁金(きりかね)などがよく残る。左手に宝珠を執り、右手は与願印(よがんいん)を結ぶ。
浄瑠璃寺見どころ6:地蔵菩薩立像(子安地蔵)
重要文化財
平安時代
木造:像高157.6cm
釈迦入滅後、弥勤仏(みろくぶつ)が現われるまでの間、六道(りくどう)の衆生(しゅじょう)を救済するという地蔵菩薩。
浄瑠璃寺には、よく似た古様の地蔵菩薩立像2堀が伝わる。
中尊像向かって右には、腹帯を締めた、この「子安地蔵」が立つ。
左手に宝珠を載せ、右手は錫杖(しゃくじょう)を持たずに垂下して与願印を結ぶ。
平安後期の定朝様(じょうちょうよう)の代表的な作例である。
浄瑠璃寺見どころ7:地蔵菩薩立像(延命地蔵)
重要文化財
平安時代
木造:像高97.0cm
現在、東京国立博物館に出陳(しゅっちん)されている、もう1堀の地蔵菩薩立像。鮮やかな彩色や裁金が残る。
子安地蔵に比べ、小ぶりながら繊細な作風が看て取れる。
左手に宝珠を捧げ、右手は同じく与願印を結ぶ。
浄瑠璃寺見どころ8:不動明王立像
重要文化財
鎌倉時代
木造像高99.5cm
不動明王は、インドのシヴァ神が仏教に取り入れられてのちに大日如来の使者としての性格を与えられ、密教行者の守護者として信仰されていた。
現在は、本堂北側に安置されているが、応長元年(1311) に建立された護摩堂(ごまどう)の本尊だったと考えられている。
火焔光背(かえんこうはい)を背にする不動明王と、脇侍(きょうじ)の二童子が岩座上に立つ。
三体とも彩色と裁金が施されている。