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臨済宗大本山 妙心寺

妙心寺

妙心寺 情報

住所:京都市右京区花園妙心寺町1

TEL :075-461-5226

宗派:臨済宗妙心寺派大本山

拝観境内自由

法堂·浴室500円、9時10分~11時40分、12時30分~、13時~15時40分(20分間隔、ガイド付き)

交通:市バス妙心寺前から徒歩3分、または市バス妙心寺北門前から徒歩すぐ

妙心寺見どころまとめ

妙心寺見どころ1:三門

妙心寺:三門

重要文化財

桃山時代(慶長4年)

5間3戸、二階二重の入母屋造で、木部に朱塗の彩色を施し、左右に山廊(さんろう)がつき、ここから二階上層にあがる。

京都の禅宗寺院では東福寺三門、大徳寺三門に続いて古い三門建築。

毎年6月18日には二階上層で観音懺法会(かんのんせんぼうえ)、7月15日には階下で山門施餓鬼が行われる。

妙心寺見どころ2:仏殿

妙心寺:仏殿

重要文化財

江戸時代(文政10年)

三門の後方に南面して建つ。

身舎(もや)桁行3間梁行3間、四周,間通りの一重裳階付き入母屋造の典型的な禅宗様仏殿。

中央後方寄りに須弥壇。

その後方左右に脇仏壇が設けられる。

現仏殿以前の仏殿が大破したため、享和3年(1803)に造替の願いを出し、文政10年(1827)に竣工法要が行われ再興された。

棟梁は神森若狭藤原勝信。

北側には5間1間、唐破風造、一重の廊下があり法堂とつながっている。

妙心寺見どころ3:法堂

妙心寺:法堂

重要文化財

江戸時代(明暦3年)
仏殿の後方に立つ。

身舎桁行5間梁行4間、四周一間通りの-重裳階(もこし)付、入母屋造の禅宗様の建築で、山内で最大の堂宇。

開山三百年遠諱を記念して承応4年(1655)から明暦3年(1657)にかけて建造。

内部の身舎(もや、内陣)でその周りを裳階がめぐり、床は四半敷(しはんじき)。

正面に須弥壇、上に天蓋、後屏風がありいずれも禅宗様の代表作である。

法堂は住持が法を説く場であって普段は何も祀られておらず、行われる法要ごとにその法要の対象の仏祖が須弥壇上に祀られる。

 

妙心寺見どころ4:大方丈

◆重文江戸時代(承応3年)
法堂と寝堂をつなぐ廊下の東に南面する。

承応3年(1654)に立柱上棟され、桁行29.5メートル、梁行21.7メートル、一重、入母屋造、柿,仏殿、法堂などの仏殿形式と対照的に、中世以来の住宅形式の伝統を守りながら、規模は雄大で木割は太い。

北·東·西には広縁、正面に大広縁がめぐり、室内は仏間と南面の室中を中心に東西各2室。

妙心寺では開山堂が別に存在するため、仏間は比較的簡素である。

本尊はもと石清水八幡宮の奥の院に坐した阿弥陀三尊像。

各室の襖に明暦元年(1655)狩野探幽と采女(益信)が水墨の枯淡な絵を描いた。

 

妙心寺見どころ4:寝堂

◆重文江戸時代(明暦2年)
法堂の後方にあり、本瓦葺屋根の廊下で結ばれており、右には檜皮葺、大唐破風の玄関がある。

桁行3間梁行3間、一重入母屋造、本瓦葺の簡素な建物。

内部は床が四半敷、鏡天井を張る。

寝堂は前方丈、礼間と呼ばれ、もとは住持の接客場であったが、後に住持が法堂に入る前に、衣服を整え時間待ちする控え室となった。

妙心寺見どころ5:南総門

◆重文桃山時代(慶長15年)

勅使門の東隣りにあり、伽藍の南北中軸線をややずらして東寄りに建てられている。

切妻造、本瓦葺の薬医門(やくいもん)で、慶長15年(1610)につくられた。

北総門と同じ大工宗知·吉次作と伝えられる。

正面内側柱上に肘木を置き、斗(ます)を配して梁をうけ、北総門にない技巧をみせる。

妙心寺の表門としての威厳を備え、かつ人々の通用門となっている。

妙心寺見どころ6:北総門

◆重文桃山時代(慶長15年)
境内の北、一条通りに北面して立ち、切妻造、本瓦葺の薬医門(やくいもん)で、西側には片開き板扉の潜り通用門がある。

南総門とほぼ同じ形であるが、ひとまわり大きく、さらに簡素である。

大工宗知·吉次作と伝えられる。

 

妙心寺見どころ7:玉鳳禅宮

 

◆重文江戸時代(明暦2年)開山堂「微笑庵」の西方にあり、微笑庵と渡廊下でつながれる。

桁行18.7メートル、梁行10.8メートル、重、入母屋造、檜皮葺の建築で、創建当時の建物は応仁の乱で焼失し、現在の建物は明暦2年(1656)に再建されたもの。

北側につながる法皇昭堂には花園法皇の御法体姿の木像が安置される。

この地はもと花園法皇の離宮跡といわれ、法皇は暦応5年(1342)離宮をあらためて禪苑とされ、関山慧玄を請じて妙心寺を開創した。

この建物は東西·南三方に広縁外の落縁に高欄をそなえ、南面中央と東面に階段を設けるなど、法皇の禅宮御殿であった由緒にもとづいて別格の建物となっている。

妙心寺見どころ8:開山堂「微笑庵」

◆重文室町時代
東福寺から移築された建物で、山内最古の堂。

桁行3間、梁行4間、入母屋造、本瓦葺の一重禅宗様仏殿。

正面は花狭間唐戸で、室内は広い一室で床は四半敷、正面奥の昭堂に開山無相大師の木像が安置される。

また開山堂前に南面する平唐門(ひらからもん、重文)はかつては後小松天皇の内裏の門であったものを妙心寺に下賜されたと伝え、もと三門前方の勅使門として使われていたが、慶長15年(1610)に現在地に移された。