御寺 泉涌寺 情報
住所:京都市東山区泉涌寺山内町27
TEL:075-561-1551
宗派:真言宗泉涌寺派 総本山
拝観:境内自由。
通常(3月~11月) 午前9時~午後4時30分(閉門5時):500円
交通:京都駅(烏丸口)から市バス(208)にて泉涌寺道下車徒歩15分
泉涌寺見どころまとめ
泉涌寺見どころ1:総門
江戸時代
東大路通のバス停「泉涌寺道」で下車し、東へと続く坂道をゆつくりと登って行くと総門にたどり着く。
ここからは泉涌寺境内であり、木立に囲まれた道の両側に塔頭寺院が並んでいる。
所在する寺院の名には変遷があるが、主要伽藍の周辺に塔頭が配されたのは創建後まもない頃からであり、「古伽藍図」に描かれた当時の景観は基本的には変わらず、総門を入って歩み と800年の時がそこには流れている。
泉涌寺見どころ2:大門
重文桃山時代
泉涌寺道を登り、月輪中学校を右に見て丘陵を上り詰めた所に大門がある。
それより東に仏殿·舎利殿·本坊の建物が並び、創建時の直線的な堂宇の配置を偲ばせている。
伝·張即之筆の「東山」の額を掲げた堂々とした本瓦葺の四脚門で、慶長期(1596 ~ 1615)造営の
内裏の門を移築したものである。
蟇股(かえるまた)には唐獅子、龍、麒麟、獏などの霊獣が刻まれ、桃山時代の華やかな雰囲気が残されている。
泉涌寺見どころ3:仏殿

重文江戸時代(寛文8年)
仏殿は禅宗様を代表する建築であり、寛文8年(1668)に皇室の援助のもと4代将軍徳川家綱によって再建された。
入母屋造、本瓦葺、正面5間、側面5間で、最大級の規模を持つ。
身舎(もや)に裳階備こし)がつき、軒下には組物が並び、板壁に花頭窓を配す。
柱は全て欅(けやき)の良材を用いた円柱で、石製の礎盤の上に立ち、堂々とした美しい外観を見せる。
内陣は4間×4間で奥壁の前に三世仏(さんぜぶつ)を祀る。
外陣奥の左には三祖像を祀る祖師堂が、右には伽藍神を祀る土地堂(つちどう)が造られている。
床は板石敷き。
天井を張らず、屋根下まで高くせりあがって組物を見せ、迫力ある様式となっている。
泉涌寺見どころ3:舎利殿

京都府指定文化財江戸時代
所にあった御殿を寛永19年(1642)に移築したもので、寛文年間の再興の時、現位置に動かされた。
桁行5間、梁行4間の身舎に1間の裳階を付ける。
周囲に縁を廻らす。
屋根は入母屋造、本瓦葺。
白壁に蔀戸(しとみど)のある和風御殿に花頭窓をつけて寺院風とする。
堂内部は床を拭板敷(ふきいたじき)とし、身舎背面を板壁、その前の一角を区切って舎利庫としている。
舎利庫の宝塔内に仏牙舎利が安置されている。
泉涌寺見どころ4:雴明殿
明治時代(明治17年)
入母屋造、檜皮,全て紀州檜材で造られた寝殿風の建物である。
明治17年(1884)に再建された。
殿内は内陣·中陣·外陣に分かれている。
内陣には四条天皇鎯尊像(木像)をはじめ天皇·皇后·親王の御尊牌が179基祀られている。
天皇御尊牌では桓武天皇が最も古く、平安時代から南北朝時代に及び後小松天皇から昭和天皇までは全ての天皇の御尊牌が祀られ、毎日、御廻向(ごえこう)が勤められている。
泉涌寺見どころ5:御座所庭園
明治時代(明治17年)
御座所建物の東側から南側にかけて、霊明殿、海会堂そして御陵に囲まれた園池が営まれている。
現在の庭は明治17年(1884)の再建時に造園された築山と岩石と池の間に、大小の樹木が配され、四季の色合いに苔の緑が映えて、小さいながらも一つの仙境を形作る。
春の新緑、秋の紅葉の頃が特に美しい。
また置かれている雪見灯籠は近世初期と見られる古いもので、桂離宮のものとともに雪見灯籠の双璧といわれる。